輸入業に初挑戦。円安試練に立ち向かう。

①円安による仕入値の高騰、②コロナと戦争による物流コストの高騰、③ロックダウンによる製造の遅れ の３つです。

まず、円安については、商品発掘をしていた昨年10月頃は、1ドル110〜115円程度でした。125円程度までは想定していましたが、まさか134円を超えてくるとは予想していませんでした。メーカーへの支払いは発注段階と出荷段階で2回に分けて行うのですが、最初の支払いの時は、日取りの良い日に支払おうと思って1週間遅らせたら、その間に115円から125円に上がってしまい、反省しました。結局、商品代金だけでも45万円ぐらい支払いが増えました。

次に物流コストについて、まだ当社の場合、サンプル輸入しか経験していませんが、エコノミー便の受付が停止されていたり、一時割増金が発生していたりと、かなり割高になっていました。配送日数も本来空輸だと3日のところが1週間、船便だと3週間のところが1.5ヶ月かかる、というような状況です。

最後に、中国のロックダウンの影響で、製造が予定よりも3週間近く遅れました。工場は上海ではないのですが、エリア的に近いため、やはりかなりの影響を被ったようです。徐々に正常化されてきているようですが、早く元に戻ることを祈るばかりです。

コロナにより、既存事業が大きな打撃を受けました。実際、個人経営のヨガスタジオは全国でクローズするところが相次ぎました。同じビジネスモデルのままでは状況打破が難しいと考え、自社のリソースやノウハウを活かせる新規事業を模索していました。

そんな折に、経営塾を通じて40年以上輸入ビジネスに携わってきた大須賀祐先生と出会い、当社がこれまで培ってきたスキルやノウハウが活かせること、既存事業ともシナジーが見込めること、俗人的なビジネスモデルではなく拡張性が高いこと、ミッションや経営哲学に沿っていること、そして情熱を感じられる事業（世界と日本を結ぶ架け橋になる！）であることから、新たな収益の柱とするべく、輸入卸事業を立ち上げる決意をしました。

もともと代表が1日中PC仕事で目を酷使している関係で、アイケアグッズを探していたところ、この商品が目に留まりました。見た目の可愛さもそうですが、受賞歴があるほどデザイン性と機能性が高く、なおかつユニークで競争力があり、日本市場にもマッチしていそうだと感じたのです。

ちょうどこの商品のターゲット層が子どもやそのママ層で、当社のスタッフやヨガインストラクターたちと属性が一致しているため、彼女たちにも意見を聞いたところ、とても好評でした。代表の娘が小学生と中学生のため、彼女たちやそのお友だちにも実際に見せて使ってもらったところ、やはりとても良い反応をしていた為、Relaxeazzzにしようと決めました。

また、商品が良いだけでなく、メーカーや担当者が信頼できることも大きな決め手です。メーカーのPuckator社はイギリスで30年以上の歴史がある老舗のサプライヤーで、ギフト雑貨のリーディングカンパニーです。欧州を中心に世界中の企業と取引をしているため、輸出慣れもしています。加えて、2月の展示会の前までにメールやZoomなどで5ヶ月以上やり取りしていたのですが、レスポンスが早く、誠実にしっかり対応してくれるため、安心しました。

セーブ・ザ・チルドレンを始め慈善活動にも積極的で、メーカーの物流拠点がポーランドにあるため、ウクライナ侵略によってポーランドに逃げてきた避難民の子どもたちに、Relaxeazzzやおもちゃ、靴などを現地のボランティアと協力して寄付する活動もしていました（現在もしています）。

前述した物流や製造の遅れ以外だと、実際に現地へ行って商品の実物を確認したり、メーカーと対面することができない、という点がこれまでとの大きな違いだと思います。世界的に渡航禁止だった為、私もオンラインの展示会に参加して、有望な商品を探しました。ただ、画面上では質感やフィット感、仕上がりなどを確認できないため、サンプルを取り寄せてみないと分からないことが多いです。

また、一度も会ったことがない相手、なおかつ言語や文化も違う、距離的にも遠く離れた相手と取引を開始するわけですから、お互いに本当に信用できる相手なのか、感触を確かめながら進めていた部分もあると思います。

一方で、たしかに様々な洗礼を浴びてはいますが、コロナ、円安、物流の遅延…とみんながやりたがらない時こそ、プレイヤーが減るため、チャンスもあると考えています。実際、日本最大級の展示会である東京ギフトショーでは、出展企業1,115社の中から、初出展にも関わらず「輸入品人気コンテスト 準大賞」受賞の栄誉を得ました。このアワードは、10万人を超える来場者（プロのバイヤーが中心）の投票をもとに決められる賞で、長年輸入事業をされている方でも一度も受賞したことがないぐらいハードルの高いものだと聞きました。

連日コロナや戦争のニュースを目の当たりにして、心が病んでしまっている人も多いと思います。そんな時こそ、豊かな自然のある場所へドライブやキャンプに行ったり、家族や大切な人と一緒にお出かけをしたりして、心をリフレッシュして欲しいと思っていますし、その時にRelaxeazzzを使ってもらえば、本人は快適に眠ることができますし、周りもかわいい笑顔や寝顔にきっと癒やされると思います。そんな風に、大切な人とのかけがえのない幸せな時間をもっともっと過ごして欲しいと願っています。

また、日本は自然災害の多い国ですが、防災グッズとしてもRelaxeazzzは役に立てると考えています。防災イベントをされている方の話によると、避難グッズとしてあった方が便利なものの上位に、毎回アイマスクやピロー（まくら）が登場するそうです。Relaxeazzzであれば、普段から使っているものをそのまま避難場所でも使えて、コンパクトでフック付きなので持ち運びも便利で、しかもかわいいキャラクターなので心が癒やされる、そんな利点があります。ですから、普段の生活から緊急時まで、色んなシーンでRelaxeazzzはお役に立てると思っています。